HEMSについて ※メーカーに詳細を確認したわけではなく、私が確認した範囲での結論です。
我が家では太陽光発電の設置にあわせてHEMSを導入しました。「HEMSって何?」という方が多いと思いますし、私もつい先日知った一人です。これから広まっていくであろうHEMSについて私の知識の範囲内で解説させていただきます。
HEMSとは
おそらくすでに「HEMSとは」でぐぐった方も多数いらっしゃると思うので、偉そうな事はここでは書きません。
HomeEnergy Management
Systemの頭文字をとったもので、直訳すると家庭内のエネルギーを管理するシステムということになります。
「エネルギー」といっているわけですから電気だけではなく、ガス、水道も含めた全体という捕らえ方が正しいと思います。
「管理」というとわかりにくいですが、「見える化」と「自動化」というとわかりやすいのではないでしょうか。
我が家にはPanasonicの太陽光発電導入とあわせて、PanasonicのスマートHEMSを導入しました。以下、我が家にあるスマートHEMSの話をベースにしますので、広義のHEMSとは多少意味が異なる可能性がある点はご了承ください。
見える化
PanasonicのスマートHEMSのサイト見える化についての具体的説明があります。
・回路ごとの電気使用量※1
・太陽光の発電量
・ガス使用量※2
・水使用量※2
・エコキュートの出湯量※3
・燃料電池の発電量※3
・蓄電池ユニットの残容量※3
が視覚的に見れるようになります。太陽光発電専用モニターの場合はこうはいきません。
【注意事項】
※1:スマートHEMS標準では8回路までモニタ可能となります。最大38回路までモニタ可能ですが、追加でケーブルの購入と配線が必要です。
※2:パルス発信機能つきのでなければ計測できません。新築専用と思ったほうがよいでしょう。
※3:事実上Panasonic製品のみしか保証されないでしょう
自動化
Panasonicのこちらのページの特徴2以降にあるとおり自動的に使用電力の効率化を図ってくれるというものです。ただ、これもまだまだメーカー縛りがあり、また、本当に便利なのかどうかわかりづらいというのが本当のところですね。
機器構成
スマートHEMSの機器構成図がPanasonicのサイトにあります(左のイメージをクリック)。真ん中の「HEMS補助金対象製品」となっているAiSEG用エネルギー計測ユニットとAiSEGが必要最低限の機器となります。
このセットが税込み112,350円となります。
配線
分電盤
専用のものは必要ありません。
既存の分電盤に電力量を計測するためのリングを取り付けます(
赤丸部分が取り付けたリングです)。コイルが入っているらしく、電流が流れるとこのリングで検出できるらしいです。
エネルギー計測ユニット
上記分電盤に取り付けたリングから伸びている配線をエネルギー計測ユニットに取り付けます。
8回路まで計測するためのケーブルが付属していますが、太陽光発電を設置している場合、その接続で消費されます。我が家の場合、パワコンが二つあるのですが、なぜか3回路分使われてしまい、分電盤には5回路分のリングを取り付けています。標準で最大の38回路取り付けられると工務店から説明を受けており、追加で10回路分計測できるよう交渉中です。
AiSEG
AiSEGは計測ユニットから情報を受け取り、宅内LANからのリクエストに応じ情報を配信する役割を持ちます。エネルギー計測ユニットとAiSEGは特定省電力無線(920MHz)で通信します。一般的な無線LANとはことなります。
AiSEGは有線LANケーブルで宅内LANに接続します。AiSEG自身は無線LAN機能は持っていません。
モニター
もちろん専用モニターを接続することもできますが、スマートフォンやタブレット、パソコンでもモニター可能です。専用機にできてスマートフォンなどにできないことはないと思います。
Androidの場合、Panasonicのスマホアプリをダウンロードしますが、モニター機能はアプリではなくブラウザで見ます。おそらく専用機もブラウザを内蔵しているだけではないかと思います。
モニタできる内容
バブルチャート画面
おそらくこれが一番見やすいでしょう。kw数によってバブルの大きさが変わります。
シンプル画面
すっきりしています。パワコンを二台設置していますが、それぞれの発電量を確認することができます。
ペンギン画面
メーカーの狙い通り、娘はこの画面が好きみたいです。見た目が子供向けであること以外特筆すべきことはないと思います。
その他画面
上記以外にもさまざまな情報を参照することができます。
詳細情報はこちらをご覧ください。
取り付けるべきか?
では今、取り付けるべきかどうか?という点ですが、Panasonicの太陽光を設置される方はずばり、取り付けるべきだと思います。
太陽光発電専用モニタと機能レベルで落ちない
表記のとおり、太陽光専用モニターで確認できて、スマートHEMSで確認できない情報はないです※。
補助金が出る
専用モニターをつけない場合112,350円で購入できます。太陽光発電とセットで導入する場合当然値引きは可能でしょう。
スマートHEMSは環境共生イニシアチブ(SII)の「平成23年度エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS)」の対象機器となっており定額10万円の補助金※が出ます。工事費を含めても太陽光発電専用モニターよりもコストメリットはあるでしょう
回路ごとの消費電力モニタが可能
どこの回路でどれくらいの電力を消費しているかが、リアルタイム、グラフで確認できます。省エネ対策を検討するときに大いに参考にできるでしょう。
他機器との連携
電力の発電状況、使用状況に応じてスマートHEMSが電力の利用方法を自動でコントロールしてくれる機能があります。
ただ、「大きなおせっかい」とも思われる機能も多々あり、何ができるか、メーカー側もまだ手探り状態のように感じます。我が家はユニットバスのリフォームを予定しており、それに合わせてガス給湯器に代わりエコキュートを導入するつもりです。パナソニック製エコキュートにすると多少メリットは増えそうな雰囲気です。
スマートHEMS導入における注意事項
消費電力監視モニタ数
水道とガスは新築向け
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